吉祥寺シアターのハイライフを観てから日記が止まって、気づいたら年もまたいでいた。
最近は、日記をブログでつけるより自分ひとりしかいないLINEグループを作ってそこで仕事の愚痴や服装、観た舞台や映画の感想や、Hey!Say!JUMPのコンサートに行ったりを壁打ちしていた。
ひとり遊びです。
ブログに書かないとひとりで壁打ちをして終わってしまうので、今日見に行った映画の感想をリハビリとして書きたい。
今日見に行った映画。
これは後で私が見る備忘録用。
3月15日公開『青春のジャック 止められるか俺たちを2』。
舞台挨拶付き先行上映会で、井上監督と主人公井上監督役杉田雷麟、芋生悠が来るいう事で見に行った。
このチケットを購入する時、私のスマホのデータ回線が遅くてなかなか予約画面につながらなくて辟易し、やっと入れた時には一列目が全て埋まっていた。
その座席指定画面を見ながらこれはもしかして…と思うことがあったのが、いつものあの人だ。
いつものあの人は、去年の大阪アジアン映画祭で石橋監督の『朝がくるとむなしくなる』で私の斜め前に座っていた彼。去年全国公開になった同じく『朝がくるとむなしくなる』の監督舞台挨拶にも近くで座っていた彼、今日も私の斜め前に座っていた。遭遇3回目。
次の遭遇はいつになるのか。また会えたときはアイコンタクトでも送りたい。
前作の止められるか俺たちをを見ていなかったので、1980年代の映画なんだなと思っていたら、作中の方々がほぼ実在の人物で、井浦新がアンナチュラル→最愛で止まっていた私の中で、最愛→若松孝二になった。最愛のイメージで見たら、心臓発作が起きる。
つくづく役者はすごい。
映画は、若松孝二が名古屋にシネマスコーレを作り、そこで映画を見ていた学生井上が若松に弟子入りし、メガホンを取った河合塾の30分映画を作るという話なのだが、井上がことごとく空回りし怒られて怒られて自信をなくして実家の名古屋に帰ったり、シネマスコーレでバイトをしながら燻っている金本はそんな井上に対してキレまくり、それをシネマスコーレ支配人の木全がいなしながら、成長していくストーリーだった。
木全が映画が好きというのを東出があのよい意味で少し狂気じみた甘い声と高いテンションで演じている。いろいろ言われるが、この人のそういうところを見たくて見に行ったのでその時点で満足。(この前の本の特集のBRUTUSもよかった)
井上監督曰く、井浦新も東出昌大も本人そのままのようで、現場でもどっしりと構えて見ていたそうだ。
若い2人の井上、金本を演じる杉田雷麟と芋生悠が生き生きと演じていた。
実際の人物たちの中で、唯一フィクションなのが芋生悠演じる金本とのこと。今でも男性世界といわれる映画界で女性を登場させたかったらしい。
女であること。若いこと。あともうひとつ。映画を作る上で常に怒っている金本のバックホーンは実際の人物なら、いいドキュメンタリー映画を作ったと思う。
男と女が出てきて、ふたりでいると男女の関係になることが多い(偏見かもしれないが、他の映画を見ながら肉体関係になるなよ…と思うと高い確率でなる、と思っている)中、そんな関係になりそうで、ならないのはよかった。
最後の金本の屋上のシーン、演じ方を迷っていた芋生悠に、ほらきた!と演技レクチャーをしたのが東出だということをここに刻みたい。
あと、コムアイはいつもいい。
理想と現実に振り回されながらもがむしゃらに生きる姿は泥臭くて青春映画だと思う。
若松孝二の懐の深さを感じた。
iPhone画質
最近、『カラオケ行こ!』も見ていたので、青春映画の幅広さ、寛容さに浸った。
青春映画はやっぱりきらきらその時を生きている感じがしていい。
あと、私が見た幻なのかもしれないが、若松を名古屋駅まで送りに行くシーンでN700系新幹線とTOICAと禁煙車両が映ることに???となった。いざ車内に入ったら、さっき12号車から乗ったはずがなぜか3号車になっていた。
座席のシーンはもちろんN700系ではなくて、若松のあとから井上が乗り込み、ふたりで真向かいに座るシーンの後ろに映る夜景がもろCG(なんか安いやつ)で笑ってしまった。
そしておそらくビールを飲み交わすシーンは今のプルトップ缶じゃない感じだった。あのあたりのシーンは、すべて私の幻だと思いたい。
ちなみにN700系、2007年ごろから使用されている。
帰りにパンフレットとTシャツを購入した人特典で舞台挨拶に来た3名がサインを書くというので物販列がすごいことになっていた。
並ぶと途中でサイン会が終わりそうだったので年始に見ていた『市子』のパンフレットを買って帰る。
ずっと頭の片隅から離れない。