今日は確か大野智さんの誕生日だ。
健やかに穏やかに日々を過ごせますように。
ひさしぶりに新幹線で東京に行くのでタリーズで飲み物を購入した。
そういえば3年前に東京に行った時もクリスマスかお正月シーズンでカップがかわいかった記憶がある。もう昔の話すぎて速さに慣れない。
行こうと思えばすぐ行ける距離なのに、物理的より精神的に距離が遠くなってしまった。
そんな精神的な距離を飛び越えて行こうと思っていたところ。
池袋シネマ・ロサで行われた、映画「の方へ、流れる」の初日舞台挨拶だ。
チケットは完売だったが、あまり満席ではないように見えて不思議に思っていたら上映後の舞台挨拶時のマスコミの人たちがすごかった。
映画「の方へ、流れる」は、バスやタクシーの風景、ふたりで歩く川、ふたりのつながっているようでつながらない気持ち、始まりから終わりまでの一日が流れていく、ほぼふたりの会話劇だった。
空虚なボールを握って投げてそれを相手が受け止めたのは気持ちが伝わった瞬間だったかもしれないし、それも嘘なのかもしれない。
ふたりは実は本当と嘘の間を漂っているように見えてただ自分に正直に流されているだけなのかもしれない。
正直だから終わりに連絡先も聞ける。馬鹿だなあじゃなくてたぶん正直だからだ。
名前も知らないふたりの始まりと終わり。つながれないまま映画は終わる。
でも知らない人だからこそつながれる時があると信じたい気もする。
地元で上映したらもう一度見たい。
舞台挨拶時の唐田えりかさんの様子はマスコミが書いていると思うのであまり書かないようにしたいけど、わたしは彼女をずっと待っていたので戻ってきてくれてうれしかった。
彼女が好きだった写真も嫌いになってなかったらいいな。