いちにち

わすれないように

9月からの出来事の一部分

牛肉キンパ風巻き寿司と牛肉キンパはまったく別物だと、家族が買ってきたキンパ風巻き寿司を食べながら思った。

 

今日は、一段とさむい。

今年初、マフラーと手袋を身につけて仕事場に行った。もうすぐ去年流行ったバラクラバみたいなものをつけて出勤しないといけないかもしれない。今年いろんなブランドが出しているが、あまりつけている人を見かけない。まだ少し早いのか。

 

しばらく日記を書いていなかった間に映画や舞台をいくつか見に行った。

 

 


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『ほつれる』

漢字にすると、解れるというらしい。

ほどける、乱れるという意味だとネットで書いてあった。

意味を調べるためにYahoo!コメントを見ていたら、まさしく!と思った。

主人公、綿子はまさしくほつれて絡まってしまうから。

綿子は木村くんという男性と浮気をしている。

木村くんは既婚者でふたりでグランピングに出かけ、その旅行の帰りに木村くんは交通事故で亡くなってしまう。

夫の文則は前妻の間に子どもがひとりいる。その子は前妻が仕事を探している間、主人公の家で預かっている。それを許す文則と文則の母親。しかも母親は綿子の家で(同居ではないのに)子どもを世話をする。

綿子は特に嫌ではない。嫌ではないがたぶん揺らぐのだ。

ある日ふと木村くんからもらった指輪がないと気づく。

 

一方で綿子と木村くんの関係は綿子の友だちも知らないので(友人であることは知ってる)、木村くんのお墓参りに行ってしまう。

文則が綿子と一軒家に住もう、内見に行こうと言って内見予約をしたその予定日に。

木村くんの実家に行って気づく。本当はグランピングなんてするような人じゃないこと。木村くんの妻は浮気の存在も知っていること。

そもそも綿子が人と向き合えないこと。

木村くんとグランピング旅行に行った時も、綿子の友だちと木村くんのお墓参りに行った海鮮焼き屋も、文則と住むマンションのダイニングテーブルさえ、向き合って座っていないこと。やっと木村くんの妻と話し合いをした時に人と向き合って座ったこと。

木村くんと長い結婚生活をしていて愛妻家だね、一途なんだね、と言われてもそうでもなくただ馴れ合いのような関係だと告げられた時。

ふたりは止まれない、ゆらゆらと弛んで揺らいでほどけて、他人と向き合えなかった間が楽しかったのかもしれない。

文則との楽しかった時は、自分と不倫の関係だった時。糸がほつれるように、岸に括られた紐が少しずつ岸から離れるように綿子は現実と向き合ってまたほつれていく。ヤフコメであったほつれをそのままにしていたら絡まってしまうから。

結局綿子は荷物をまとめて車で旅立つ。

 

加藤拓也監督作一作目『わたし達はおとな』が見れなかったので、この映画を見てから同じ加藤拓也演出『いつぞやは』も観に行った。

 


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加藤拓也演出は意図的だが何故か栗山民也演出によくあたる。

『いつぞやは』は主人公が死んでしまうけど、まだ希望が見え隠れする。生きるとは、を感じた。

定期的に歌うたまの『さよなら人類』。

滅んでいく歌を歌う主人公は体は滅んでも意識が残る。

 

でも会話劇を楽しめるだけの知識が足りない。

本を読め、私!

ちなみに今読んでいる本。

一章と私感が長い。